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寛文四年、21歳の時の談林派風のもの。
姥桜という品種もあるそうで、葉が出るより先に花が開く桜の通称とか。
「葉がない」が「歯無し」に通じるからだそうだ。
じゃー、ソメイヨシノも姥桜の仲間なんですかね?
イメージ狂いますな。
辞書などにそうあるが、なんかインチキくさい説ですね。
余が地の桜はエゾヤマザクラが多く、花の咲く頃は、みなさんしっかり「出っ葉」でござる。
エゾ山桜咲くや自粛の昼下がり 半可ξ
(えぞやまざくら さくやじしゅくの ひるさがり)
外出自粛で、おばちゃん桜?に話し相手もなく、公園は静かなもんでした。
蘭の香やてふの翅にたき物す 芭蕉
(らんのかや ちょうのつばさに たきものす)
野ざらし紀行 貞享元年八月、伊勢の茶店にてだと。
この家の先妻「つる」と言うお方が、昔、参宮途上の西山宗因にねだり、
「葛の葉のおつるのうらみ夜の霜」
と言う句を得たエピソードに、芭蕉もお蝶も乗っかっているのだ。
宗因は 焼野の雉子夜の鶴 をもじり、芭蕉は 蘭交(=友人間の、心の通い合った交わり。その美しさを蘭の香りにたとえていう。金蘭の契り。蘭契。- 易経)をもじってみせた?
これ、旅先のお店や飲み屋によくある、著名人の色紙サイン大会の始まりみたいなものでんな。
お酒好きそして左右の色好みと、芭蕉さんも結構なかなか俗なおっちゃんだったんですぜ。
さてさて、野暮天爺イは、
手元にワクチン接種クーポン券は来たが、11500人の一週間分の予約は数十分で満杯と言うことで、次の11500分の1のチャンスをあてもなく待っている。
もともと、インフルエンザのワクチンも忌避してきた身として、COVID-19も同様にさほどと思っていたが、家人が全く正反対の人なのでこの度は仕方なくモゾモゾとしている。
ただし、今は、宝くじにも匹敵する当選確率だから、こんなことには運もエネルギーも使いたくなく、後ろの方でボーッと暮らしている状態だ。
散歩の「かへさ」爺イの足元に、初夏が落ちていた。
蘭の花や白衣の天使の夜勤明け 半可ξ
(らんのかや はくいのてんしの やきんあけ)
めでたき人の数にも入らむ老の暮 芭蕉
(めでたきひとの かずにもいらん おいのくれ)
貞亨三年の暮。
おやおや、悪党芭蕉さんも人並みに世間さまに感謝という謙虚なお気持ちをお持ちですわ。
昔は、御年42歳は初老入りのおめでたいこととのようです。
今の御時世、「政界」では、まだまだ40代は「鼻垂れ小僧」のお年らしいですがね。
さてさて、
本日、老人優遇のおかげで、COVID-19ワクチン接種の予約が取れました。
朝方、ちょいとフライイング気味でWebアクセスを始め、待つこと5分、「デジタル待合室」なるひどく昭和響きのページに導かれ、さらに15分後、突如予約画面に突入。
後は航空券の予約のように場所と時間帯を選び、チャンチャン!!
10日後にプスッ、一ヶ月後にプスッ!
ありがとうございます。
さてさて、
優先とかに 後ろめたさを感じつつ、やおら、予約の取れければ
めでたき人の数にも入らむ老の夏 半可ξ
(めでたきひとの かずにもいらん おいのなつ)