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貞亨三年。正月の歳旦吟。
幾星霜を経ても我が庵の春は、庭の芭蕉を松飾りとするだけの初春である。とか。
心ばせとは気立て、性質、心遣い、気働き。
心ばせ人は心遣いの行き届いた人のこと。
平成三十一年明けましておめでとうございます。
皮肉にも平和の時代の最後の年だそうです。
希望は七月の選挙だが、政ごつ人々とそのお仲間とその信奉者たちの、民主主義に対する妨害は、ますます激しさを増しそうだ。
幾霜に心凄しき政ごつ 半可ξ
(いくしもに こころすごしき まつりごつ)
心凄し(こころすごし)は無味悪い(おもしろくないこと)、恐ろしい、さびしい。
まつりごつ=政ごつは政治をする、世を治めること。
黒森をなにといふとも今朝の雪 芭蕉
(くろもりを なにというとも けさのゆき)
芭蕉さんアラフォーの天和年間の作だと。
大雪の朝のお遊び句らしい。
今朝起きたら、えらく降ってて、辺り一面真っ白だけど、黒森っうところも今日びはこれじゃ「白森」だろうな。とか。
さて、当地は、
この頃良く降るが暖かい。
で、時々寒いがまたすぐ暖かくなる。
今年は、
尖った冬があまりなく、
丸い冬がおおい。
そんで、本日は気分良く13,000歩も歩けた。
冬籠なぞといわずに漫歩計 半可ξ
(ふゆごもり なぞといわずに まんぽけい)
暦で本日は鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす)。
鶏が卵を産んでくれる陽気になったっうことらしい。
つまり、万物やっと冬にも慣れたということだわな。
よしよしだ。
埋火や壁には客の影法師 芭蕉
(うずみびや かべにはきゃくの かげぼうし)
元禄五年冬。
菅沼曲翠は、近江国膳所出身の武士、俳人。または曲水とも。本名は菅沼定常、通称は外記、別号は馬指堂。菅沼定澄の子で、徳川家康に従った菅沼定盈の曾孫に当たる。膳所藩では中老という重職に就き、また近江における松尾芭蕉の門人グループ・近江蕉門の重鎮として、芭蕉を経済的にもサポートした。 江戸在府中に芭蕉の門人となる。と以上コピペ。
芭蕉と曲翠の緊張関係にある親しさが良くわかる句だ。
炉を挟んだ向こう側の曲翠は、背をまるめ炉の灰でも掻いているのだろう。
その背後の壁に曲翠の大きな影が、炉の炎のメラメラにあわせ、メラメラと踊っている。
すごい心理描写だ。
さてさて、緊張関係といえば、
我が政府が引き起こす、幾つもの不気味な緊張関係も、なんとかみな平和裡に収まって頂きたいものだ。
鉄柵の根の開く頃や日出る国 半可ξ
(てつさくの ねのあくころや ひいづるくに)
海くれて鴨のこゑほのかに白し 芭蕉
(うみくれて かものこえ ほのかにしろし)
野晒紀行 貞享元年十二月十九日
破調が、突然の鴨の声出現の緊張感強調っうことで、いいんでしょうな。
さて、本日無風で暖かかったので、バスに乗って、地下鉄に乗って、バスに乗って、町外れのおいしい蕎麦屋まで、鴨せいろを食べに出た。
蕎麦たべてから、バスに乗って、地下鉄に乗って、バスに乗って帰宅。
それでも、一万八十一歩歩いていた。
路線バス上手く乗り継ぎ鴨旨し 半可ξ
(ろせんバス うまくのりつぎ かもうまし)
宗房時代の談林風俳諧ということで、どこがそれかと考えて見る。
白糸餅っうのがあって、つまり、雪が柳にくっついて白糸餅みたいになったよっうことらしい。
これじゃ、まんまじゃん。
もっとなにかありそうだけどわからん。
本日東京は、白糸餅のバーゲンがあるらしいがおだいじに。
そうそう、316年前の江戸の今夜も雪でした。
さてさて、
如月や尻餅撞きて祝はんや 半可ξ
(きさらぎや しりもちつきて いわはんや)
ご注意ご注意しゃっしゃりませ。