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元禄七年芭蕉最後の春。「炭俵」の発句
梅の香が匂う山路に、何の前触れもなく朝日が昇ってきた。
「のっと」と日常語を持ってきたのが受けた。
死後に大名声を得た「軽み」の実践句。だと。
脇は 處々に雉子の啼たつ 野坡
(ところどころに きじのなきたつ)
さてさて、コロナ二年の春は元旦から朝は毎日毎日雪模様。
本日が、今年初めて「のっと」日の出た朝だった。
松過ぎてのっと出るかや初日の出 半可ξ
(まつすぎて のっとでるかや はつひので)
元禄五年 一月下旬。 支考と両吟歌仙を巻く。
(支考 「百囀ももさえずり」)
数日後、杉風宛の書簡に、近作として、この句を披露している。また後日、去来宛の書簡にも、頃日ふと存じ付き候へばと書き送っている。
黴防止で縁先に干してたお餅に鶯くんぽたん。
とうとう鶯くんのウンチまで句にしてしまった。
日常卑近な題材の中に新しい美を発見し、それを真率・平淡にさらりと表現する、芭蕉の俳諧の理念「軽み」の代表作の一つとか。
さてさて、
余が子供の頃、餅はよく今頃には青っぽい黴が出てきた記憶があるが、近頃は搗き立てをすぐ冷凍してしまうので、夏になってもその心配はなくなった。
近頃は、年寄りに餅は天敵だとかで、量も減り、お正月の餅はサトウの切り餅になっちゃった。
今日は、その天敵を二つほど磯辺焼きで駆除をした。
餅ふたつ砂糖醤油に海苔半枚 半可ξ
(もちふたつ さとうじょうゆに のりはんまい)
山里は万歳遅し梅の花 芭蕉
(やまざとは まんざいおそし うめのはな)
元禄四年一月。
山里には梅の花が咲く頃に、やっと三河万歳がやってくる。
縁起物のご到来。田舎後回しは、もちろんご愛嬌。
さてさて
明日から早くも、新型コロナ二年の二月。
田中将大マーくんが楽天に戻り、ペナントレースの連勝記録を更新しそうだとメディアは賑やか。
日ハムのシーズン開幕戦は3月26日(金)に楽天生命パーク宮城で開催される東北楽天ゴールデンイーグルス戦とか。
葱を背負わされるのはどうもファイターズのようで、若干苦々しく思うがこれもご愛嬌。
日ハムの万歳霞む復帰劇 半可ξ
(にちはむの ばんざいかすむ ふっきげき)