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裁判 という文字ことばが入る 3句
夏草や事なき村の裁判所 明治31年
裁判の宣告のびて歳暮るゝ 明治31年
裁判の宣告延びて歳暮れぬ 明治31年
子規が係争中だったという話はない。
それにしても、のんびりとして、これは一体何の裁判だったのだろう。
それはそれとして、宝くじは当たらんのに、妙なものに当たった。
辞退したけりゃ、理由を述べよとやけに高圧的な内容のもので、裁判員のリストアップに乗ったから、返事をせいとのこと。
もちろんすでに俗界をさったオイラには、俗世の慣わしには全く興味がなく、当然辞退だが、辞退理由のチェック欄を見て笑ってしまう。
それは、辞退を無条件でを認める理由の一番目が「オーバー70歳」ということだ。
「オーバー70歳」の人間たちの置かれる世間的ポジションは、こんなところが「常識」ということだろう。
さもありなんだ。
しかし、辞退するのに年齢制限なんて元々おかしくないか?
早い話、「オーバー70歳」以下の人は、お上が考えた理由以外では、基本的に辞退ができないんだ。
でも、「オーバー70歳」は無条件でOK。
ほんと!おもろいね。
牡蠣 という文字ことばが入る 7句
凩にしつかりふさぐ蠣の蓋 明治25
肉さしに見事つきさす蠣の腹 明治25
行く年や石にくひつく牡蠣の殻 明治27
妹がりや荒れし垣根の蠣の殻 明治27
大船の蠣すり落す干潟かな 明治27
引き汐や岩あらはれて蠣の殻 明治28
牡蠣汁や居續けしたる二日醉 明治31
オイラの親の世代の俳人、沢木欣一が平成6年につくった句
牡蠣フライ子規今在らば好まれむ
だろうね。わかる気がする。
さてさて、さて、
バスで5っ6っ先のショッピングモールに、新しい商業施設が加わって、今日がそのオープンということで、オイラは所用一件を済ませ、すぐさま野次馬の仲間入り。
でも、新しい商業施設は、二流三流の子供騙しのような中途半端な品揃いのテナントばかりで、オジジオババたちにはちょっと残念の感ありと見た。
それでも期待して集まった多くの老いたる野次馬の中には、この地域独特の習慣であると思われる、開店の祝いの大花輪から、それぞれ好みの花を一本二本・・五本六本と引き抜いて束ね持って帰る御仁が多くいた。
オイラが数十年前に、この地に初めてきた時に、それを見かけ、とてもビックリしたことを思い出した。
そんなかんなで昼になり、オイラは混雑から離れ、既存のモールにある「大戸屋」で久しぶりに蕎麦以外の外出昼食をとった。
大戸屋といえば「鶏と野菜の黒酢あん定食」しか頼んだことはないが、テーブルに開き置かれた季節のメニューに、食え!とばかりにあった「カキフライ定食」に目が行き、つい出来心で浮気した。
「大ぶり」とメニューに書いてあったが、情けないくらいにちいちゃかった。
だからコロモが勝っちゃって、結果は、残念、残念、残念!だった。
やっぱり、大戸屋は、「鶏と野菜の黒酢あん定食」じゃないとダメだということを学んだ。