囂kamabisuan庵

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4月6日

今日も子規の句

春寒し という文字ことばが入る 15句

 春寒し風の動かす床の軸 明治22年
 陸奥を出てまだ江戸の春寒し 明治27年

 松明持ちて春寒さうな丁哉 明治30年
 鈍色の命婦の袴春寒し 明治30年

 春寒や牛粛として車泣く 明治30年
 陵や春まだ寒き十日月 明治30年

 春寒し鶯移る江の東 明治31年
 春寒き椽に乾かぬ鋳形哉 明治32年

 春寒き机の下の湯婆哉 明治32年
 春寒き手を握りたる別哉 明治32年

 春寒き南近江や鮒鱠 明治32年
 揚土にうごめく鮒や春寒し 明治33年

 月人ハ逝イテ麦人春寒シ 明治33年
 春寒き寒暖計や水仙花 明治33年

 春寒く痰の薬をもらひけり 明治33年

本年初めての遠乗り。

4月14日

今日も子規の句

蚊にくはれ政党論を草しけり 明治31年 蚊
新米の下落政府の瓦解哉 明治31年 新米

子規さんも政治の質の悪さには呆れていました。

さてさて、さて、

昨今、お壺幹事長率いるお壺与党の誤魔化しプロファガンダに呆れまくっています。

例えば、ある日おとっさんが、

親の代からのボロ屋を立て替えたい。10年乗ってきたポンコツも買い替えたい。子供らは春から大学高校だ。

新築プランはエレベーター付きRC3階建てオール電化バリアフリー二世帯住宅。おいらはベンツ。妻にはアウディ。大学生は医大、高校生は美系。金はいる。

年収は変わらんが、でも、今年中に発注し実現します。

どうです、いいプランでしょ!と家族に語りました。

でも、

ベースアップがあるとか、ハイポジションにヘッドハントされるとかの気配は全くないおとっさんが、費用計画については後で考えると言って先延ばしをしている。

大丈夫?おとっさん!?

まさか、食費をけちり小遣いけちり、借金をして、母ちゃんはパート、兄ちゃん妹はバイトしてと・・家族には「今は」言えませんものね。

同じように、お壺幹事長率いるお壺与党の皆さんは、

表だけ調子良いことを言って、裏は絶対語りません。

大丈夫?日本!?

4月18日

今日も子規の句

寒いです。昨日は雪が降りました。
市内の場所によってはやっと桜が咲き出しましたが、オイラのあたりはまだまだ蕾です。

 春寒き寒暖計や水仙花 明治33年

寒暖計といえばこんな句もありますよ。

 蝉鳴くや寒暖計は九十九度 明治28年
 病人ニ八十五度ノ残暑カナ 明治34年

子規さんの時代は、摂氏ではなく華氏で温度を読んでいたんですね。

クソ暑い華氏99度、残暑きつい華氏85度。

摂氏にすると、37.2°C と 29.4°C。

当時も今に負けないくらいクソ暑かったんですな。

さてさて、

摂氏も華氏も人の名前からだそうです。

セーさん、ファーさん。

セルシウスさんとファーレンハイトさん。

CelsiusさんとFahrenheitさん。

でもさ、°CはセーさんでまあまあOKできるが、  °F は 何で Fa氏でなくて、ka 華氏(かし)なのかね。

答えは、中国の表記で、ファーレンハイトを華倫海、セルシウスを摂爾修と書いたことから来てるんだって。

でもそれ以来、

ファーレンハイトさんが銀座に遊びにくると、なぜか「ファーさん」「ハーさん」ではなく、「カーさん」「カァーさん」と呼ばれるようになっていったんだって。

ハーさん、俺のイニシャルKじゃなくてFなんだけどさと盛んにぼやいたそうな。

かわいそう。

4月19日

今日も子規の句

銀世界 という文字ことばが入る 2句

 銀世界すんでそろそろ泥世界 明治23年
 豐年のみつぎの雪か銀世界 明治23年

雪捨て場の河川敷の雪が早く融けるように、さまざまな重機たちが働いています。

彼らは決して雪を川に直接押し落としたりはしません。

ひたすら雪山を掻き回し、雪解けを助け、河川敷に一旦吸い込ませ、伏流水として川に流れやすくしているんだすな。

だから、多くの小魚が住む川はとてもきれいに澄んでいて、いつもよりは少し水量が多い程度で流れています。

フクイチのALPSで取り除けない「トリチウム」を希釈して直接垂れ流すというその愚策、もっともっと気を使って時間と金をかけて処理をしていただきたいと、思っています。

 ALPSすんでそろそろ泥世界 令和5年
 繁栄のみつぎの核か嘘世界 令和5年

4月24日

今日も子規の句

古筆や墨嘗めに來る冬の蠅 明治27年

筆禿びて返り咲くべき花もなし 明治34年

右半分は父がずーっと使っていた硯箱に、もともとあった古?墨。

お花墨は10年前に買った陶硯に付いてきたもの。

含翠は56年前30%offに引っかかって大丸藤井で。

和琴は15年ぐらい前、浅草橋で旅用の小さい硯を衝動買いした時に買った。

いずれにせよ、文字忘れ防止のため毎日チビ蝿ぐらいの文字で、数行のメモ日記を書いている程度では、ぜんぜん墨たちは禿びらない、減らない。

余のドタマは、十分に禿びて来たと言うのに。

4月26日

今日も子規の句

聞かず という文字ことばが入る 2句

侃々も諤々も聞かず冬籠 明治31年
時鳥聞かず顔なる矢数かな 明治34年

かんかんがくがくの句は、論争を避け逃げる時の政権を皮肉っているんじゃないかね。

ほととぎすの句は、平和に目もくれず、戦じゃ戦じゃと騒ぎ立てる時の政権に楯突いているのかも。

そうであれば、

大いに現在のオイラの気持ちとシンクロいたしますだ。

さてさて、さて、

聞かずでなくて、聞けずの話。

オイラの iPodのイヤホンが断線。

もう三代目か四代目となる。

純正は高くてすぐこれ、馬鹿馬鹿しいと、安いのにした。

売りは、寝ながら使う人に良いとあり、ほぼ1000円。

パッケージから取り出したら・・えらく、きゃしゃ!!

こりゃ、もって半年かも・・・残念!!

ところで、

恥ずかしながらオイラ「きゃしゃ」と言う字が書けなかった。

華奢は、
「かしゃ」と読むと、

はなやかで,おごっていること。はでに暮らすこと。

で、

「きゃしゃ」って読むと、

1.姿や形がほっそりとしていて上品な・こと(さま)。
2.頑丈でないこと。弱々しく感じられること。また,そのさま。
3. はなやかで美しいこと。風流なこと。

だって知った。

お粗末!

4月28日

今日も子規の句

森 という文字ことばが入る 78句から
花 という文字ことばが入る 7句

花咲て王子の森の黒さ哉 明治26年

森ぬけて川へ出づれば蓼の花 明治27年

花曇稲荷の森にかゝりけり 明治29年

花や旗や森の下闇棺行く 明治29年

花葵上野の森は曇りけり 明治29年

日もすかぬ森の下草花白し 明治29年

日もすかぬ森の下道草の花 明治29年

久々に春の森に行ってきた。

と言うのも、コロナ前この森に、若いヒグマが入り込み立ち入りが制限され、その後、コロナでなんとなく出歩くのが躊躇われ足が遠のいていたが、久しぶりに水芭蕉を見にと出かけた。

お天気もよく新一年生の集団やハイカーやジョガーやウオーカーやキャメラ親父ズなど様々な人々が様々に自分たちのスタイルでヒグマの代わりに現れた。

それでも、人々一様にすれ違う度に、

誰が始めた儀式か知らんが、「こんにちわ!」「こんにちわ!」

三、四年来ないうちに、水芭蕉の群落も姿を変えていて、北の集落は消えかけ今は南の一群が、目にもあらわに急激な変化で居住地を拡大していた。

北の大地も、今年は春が早い。

結果、大々大年増の水芭蕉鑑賞散歩とあいなってしまった。

囂kamabisuan庵