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元禄四年の師走。
山口素堂宅で支考、嵐蘭らと忘年会。
鴨長明の方丈記の
魚は水に飽きず
魚にあらざればその心知らず
鳥は林をねがふ
鳥にあらざれば其の心を知らず
で、
各々に様々の心安らぐ所がある。
俳句連中にあらざれば、庵暮らしで俳諧三昧の楽しみなぞ、わかるまいのう。っうご挨拶の句。
さてさて、
このところ雪が降り出し根雪になるのも、雪が溶け出し春になるのも、年々前倒しされて、早くなってきている気がする。
よって、夏が来るのも秋がくるのも早い。これも前倒しだ。
海では昆布が枯れ、鮭や秋刀魚は寄りつかず、鰯や鯖や鰤が大漁だ。
政治がデタラメだから魚鳥だって寄りつかないかと思っていたら、別なのがくる。
やっぱ、自然はたくましく生きてるんだ。
ダメなのは人の心を失った人間たちが作る社会だわさ。
政治家の心は知らず雪景色 半可ξ
(せいじかの こころはしらず ゆきげしき)
ちなみに今年の漢字の余の予想は
貞亨四年秋、深川芭蕉庵。
おーい皆々様、秋の虫の大合唱を聞く句会でもやりませんか!!という、お誘いの招待句。
これに、素堂や嵐雪や一蝶らが詩や辞や絵で応えている。
ちなみに蓑虫は鳴くのだそうだ。
清少納言枕草子四十一段「虫は」より
前略)蓑虫、いとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似て、これも恐ろしき心あらむとて、親の、あやしき衣ひき着せて、「今、秋風吹かむをりぞ来むとする。待てよ」と言ひ置きて逃げて去にけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、「ちちよ、ちちよ」とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり。(後略
ほんまかいな?
さてさて、聴くということで、
義母は年相応に耳が遠い。
でも、ものすごく高い補聴器が全然ダメで全く使いたがらない。
そこで、秋月電子の高感度マイクアンプキットとNJM4580DD使用ヘッドホンアンプを接続して特製補聴器を作った。
きっかけは電話なら普通に聴き話できる。
ならば、音を拾うのではなく、音を近くに持ってくればいいだけだと思ったことだ。
千数百円の材料費だが、ノイズが電源がなどいろいろあって夏の終わり頃に始めてやっと上がった。
ものすごく高い補聴器より使いやすいと、好評がお世辞でも嬉し。
小六月茶飲み友来よ老ひの庵 半可ξ
(ころくがつ ちゃのみともこよ おいのいお)