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野ざらし紀行の旅での尾張五歌仙。
題して「冬の日」の最初の巻の超有名な発句ナリ。
竹斎は、細川幽斎に和歌の教えを受けた烏丸光廣の作といわれている当時の古典的ベストセラー「竹斎物語」の主人公。
竹斎は、京都を発ちいろいろありながら、近畿をさまよい、ボロボロになって、今の芭蕉と同じように名古屋に着く。
作者の烏丸光廣が「狂歌」の達人ということもあり、そんで、この発句ということだ。
光廣は、名古屋でインチキ医療の医者を開業し、糊口を凌いでいく。
まるで現今のコロナ禍に「通産省」がリードする「コロナウイルス対策」と一緒のペテン医療だが、「竹斎」の方は物語だから笑えるが、「コロナウイルス対策」はやはり「通産省」がしゃしゃりでる問題ではなく「厚労省」がちゃんとやるべき問題だよな。
まあ、余はおとなしく、政権が示す、唯一のコロナウイルス対策の「うつらないようにしろ!」に従って、家に篭っているけれど、実は、出かけたくてうずうずしている今日この頃でありますだ。雪が降ろうが風が吹こうがね。
でもさ、竹斎はやがて江戸に落ちて行けるが、われわれは安定したワクチンができるまで、2・3年はステイステイだわね。
やれやれ、と。
凶日 冬の日の身は達磨さんに似たる哉 半可ξ
(きょうび ふゆのひの みはだるまさんに にたるかな)
寒いからじゃないよ。
元禄四年八月
祖父親孫の栄えや柿蜜柑 芭蕉
(おおぢおや まごのさかえや かきみかん)
元禄七年八月七日。
里古りて柿の木持たぬ家もなし 芭蕉
(さとふりて かきのきもたぬ いえもなし)
元禄四年も七年も柿の「木」がモチーフ。
どちらも家々の栄え振りが詠まれており、余が大好きな、柿の実が美味だ、あまいだの歌ではない。
それはきっと、柿の木が「初めて」その存在を主張するのが、秋更けて実を「たわわに実らせた」その時期だからかもしれない。
気がつけば、柿の花を知らない。
調べた。
地味だ。見たことあるような無いようなである。
さて
毎年余が好きなその柿を兄が送ってくれる。
今年は、奈良の富有柿。
この手の好物が到来するといつも絵を描いてお礼にする。
今年は、画仙紙に色鉛筆で描いた。
柿食えば今日も200とテレビ言う 半可ξ
(かきくえば きょうもにひゃくと テレビいう)
柿のタンニン成分は殺菌作用効果があるとかいうが、富有柿は甘柿だから、そこんところの効果は少ないのかなあ?
城跡や古井の清水まづ訪はん 芭蕉
(しろあとや ふるいのしみず まずとわん)
貞亨五年夏、『笈の小文』の旅の復路。だと。
訪れた城跡は、斎藤道三の居城の稲葉山城。
関ヶ原の戦いの後、稲葉山城は廃城となっていた。
さてさて、
新型コロナウイルスの顕在感染者が10万人当たり50人を超えてしまった札幌は、医療体制が逼迫しているからといって、税金の補助金付き旅行GoToトラベルはNGとなる。
これ、正規料金ならどちらさんも札幌旅行はOKよ!とも取れる措置だ。
おまけに、札幌の人も税金の補助金付き旅行GoToトラベルで札幌以外の地へのご旅行はご自由にどうぞだってさ。
なんなの?これ!
GoTo”なんじゃら”「命」の菅政権の訳のわからない経済政策に振り回されぱなし。
今や日本には感染をくい止める根本的な医療政策手立てが、行政サイドから何一つ具体的に聞こえてこない。
マスク手洗い三密回避以外何もない。
こんなの医療でもなんでもない。
行政は「これ以上の感染が、心配だ!心配だ!経済が!経済が!心配だ」と不可解な呪文を叫ぶだけだ。
江戸末期に数回あったコレラ危機の時と行政は同じレベルの感覚で、ただただやり過ごそうとしているとしか見えない。
行政筋の面々は
「人がそんなに多く死んでいないから、大したことはない。」と言い合っているんじゃないかいな?
「何せ文久の江戸では20万人も亡くなったというんだから、新型コロナなんて屁のカッパさ! 死者、今、日本全国で1995、まだ2千人いかないんだぜ!」と、下品にニタニタバカ笑しているんじゃないかいな?
そうでもなければ、ここまでの無策は考えられんよ。
ああいやだいやだ。
そこで余は仕方なく「籠城する」ことに決め、まず、城造りを始めた。
ずいぶん前に買った
安土城天守美術模型本格ペーパークラフトの城。
子供の頃、付録のペーパークラフト作りが大好きだった。
特に新年号のそれはそれは何かと豪華だった。
幻灯機「少年」付録冬の夜 半可ξ
(げんとうき しょうねんふろく ふゆのよる)
推敲
冬の夜や「少年」付録幻灯機 半可ξ
(ふゆのよや しょうねんふろく げんとうき)