CGで古写真の時代を再現

明治五年長崎飽の浦地区CG再現計画 4 最終回

明治五年長崎飽の浦地区CG再現完成です

明治五年長崎飽の浦地区CG 付録

付録 机上の空論とまではいいませんが


3Dグラフィックスというものは、上下左右前後、どこから見ても合理的にモノの配置を検証するためには極めて有効なアプリケーションではあるが、今回のように、それを作製するにあたって、2D古写真の画像からのdata情報だけでは、そうは簡単に非の打ち所がない成果をあげることはむずかしい。

よって余は、綿々とオブジェクトの大きさや形状や配置などの微調整を繰り返しは、上下左右前後から見ての検証を重ね、矛盾をひとつひとつ取り払い、合理的な結論を追求する苦労をしてきた。

ともあれ、ぼちぼちと作業が進んでくると、太陽の光り廻りから、撮影のタイミングや時間などがより正確な「数値として」判明してくるのだ。

うれしいことにそれなりにどんどんと精度が上がってくるのだ。それで、もうちょっと、もうちょっとで、出来上がりが長引いてしまうのはしかたがないことなのだ。

しかしながら、副産物として、こんなアングルあんなアングルが、すきなだけ「体験」できるようになるのは至福の極みである。

さて、諸君、今回とりあえず「できた宣言」をいたしまするが、実のところデータ不足や余のリサーチ能力不足で、パーフェクトにはまだまだと思います。

この地区の明治初年の正確な地図・海図、より情報の多い製鉄所(造船所)の建築物や恵美須神社の建築図面などの情報が入り次第、いつでも改訂版を作ってまいりとうございます。

良い情報ありましたら までおよせいただければ幸いです。


でもでも、そんな感想を抱きつつ余も、そろそろ古写真にまつわるいいかげんな論考や解説につきあうことに飽きてきた。

古写真には興味は尽きないが、古写真研究その周辺の情報のいい加減さに、いちいち信じたり裏切られたりを繰り返す時間が惜しくなってきた。 これからは(そうかいねえ)などといちいち検証しないで、淡々とクールに付き合うこととする。

ただひたすら余の道を好きにゆくだけだ。