いずれも、撮影時期や撮影場所や撮影者などはわかりませんが、市之進さんが暗殺されたのが慶應三年八月十五日ということから、その少し前慶喜さんが写真撮りにはまっていた時期のものではないかと余は思っています。
さてさて、今回はこの一連の写真で使われている「虎柄の敷物」についてですが、どうやらこれ、モノホンの虎の毛皮ではなくフェイクのようでござんす。
もし、モノホンだったらこの写真たちが撮られたシチュエーション半端なくエクセレントとなるのは「必定」。葦簾平台の露天営業の仮写場では合点がいかなくなっちまう。 考えてみんさい。当時も今も我がヤマトには虎ネコはいても虎はいない。 万が一、虎皮の敷物があったとすれば、それは肥後熊本の加藤清正家だが、お家はすでに途絶。お宝流失。で、そのお宝が幕末に出てきた!!! ありませんそんなこと。 写真を見ていて気がついたんです。 パターンの繰り返しの、自然ぽい不自然に。
ちなみにアニマル柄毛皮触感の生地は人気のようで、10センチ200円で売っていました。