さてさて、毎日がどんよりパラパラのこの頃です。
雨水が「つたう」ほどの降りではなく、さりとて傘がいるほどでもない。
チャリ出もコロナとかもあり、ままならず、テレビもつまらなく、ぼんやりと古写真などwebで見たりの時間つぶし。
救いは、プロ野球が始まったことかな。
蝦夷梅雨や瑠璃戸つたう覇気薄き 半可ξ
(えぞつゆや がらすどつたう はきうすき)
そんなこんな、
函館市の中央図書館のデジタルアーカイブを久しぶりに覗いたら、今まで気がつかなかったのか新加入かはわからぬが、明治9年の市街地のパノラマ写真があるではないか。
しかも撮影場所は、函館の写真師のお父っあんの写場のベランダときたもんだ。
当時函館を襲う災害は、コロナならぬ「大火事」。
それが年中行事みたいなもので、このパノラマ写真に写る街並みも、どこもかしこも新築のように見える。
素晴らしいバイタリテーをこの写真から感じてほしいね。
それにしても、蔵以外は全部板屋根で、小石がわんさか乗っかっている。
屋根の傾斜は意外にゆるく、これじゃ雪は積もり放題と心配になる。
暇だし、パノラマ感を、どんなんかなと、無許可は心苦しいがプレミア動画にしてみた。お暇なら見てね。
(後日)
先日、函館市の中央図書館所蔵の、田本研造による明治9年の「函館全景」6枚のパノラマ写真の映像をアップしたが、実はこれ、7枚による構成だ。
函館市の中央図書館「明治9年函館全景 」カテゴリーには、
タイトル「明治9年函館全景 1」請求番ph002001-0001 から
タイトル「明治9年函館全景 7」請求番号がph002001-0006までの
6枚があり、タイトル「明治9年函館全景 4」はもともと?欠落している。
しかし、同館の「明治9年函館”港”全景」カテゴリーには、6枚の連番の中には無いが、別に「函館港内」という1枚があり、それが6枚シリーズの真ん中の4に当たるものであることは容易に判断できる。
ただしこの「明治9年函館”港”全景」と「函館港内」は上下がトリミングされ、複写状況もあまりよろしくは無い。
ともあれ、何故「センター4番」が外されたのかについて、外された「函館港内」に写っているものをよーく見てもわからない。
明治中期の早くから、日本各地の港湾施設は「軍事機密」として撮影は禁止または許可制となるわけだが、おそらくそれ以前のものはその対象とはならず、今でも我々も見ることができている。
さて、理由が公安関係でないとすると何だろう?
複写ながら「函館港内」が残っているとなると、「撮影失敗」による公開ボツでもなさそうで、その理由を知りたいものだ。
それはともかく、パノラマ写真ファンの余としては、「函館港内」をもとに鉛筆でトリミングされた部分を書き足し、欠番4を復元してみた。
よせばいいのに、さらに悪ノリ。
着色なんぞしてしまった。
これが意外と自分にウケた。
で、改訂版!ということです。